色ぼかしブラシエンジン

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色ぼかしブラシは滲ませたりくすませたりすることで色を混ぜることを可能にするブラシです。絵描きにとってはとても強力なブラシです。

色ぼかしブラシの独特なオプション

描画色の割合

ぼかす描画色の割合を指します。混色の持続混色範囲の半径 と連携して機能します。

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混色の持続

ぼかしに影響し、センサーに設定できます。

主要な2つのタイプを示します:

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色をのばす

非常にオイル感のあるブラシを作るのに最適です。

混色して描画

強い色を混色させることからこのように名付けられました。

算術的合成タイプを使うことで、より滑らかな描画に適した混色となります。

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強度

直前の描点から伸びる混色する長さに影響します。1.0に設定した時の混色の持続する長さは減ることはなく、不透明度や流量、間隔によって減らせることを意味しています。

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混色範囲の半径

混色範囲の半径混色して描画 モードで混色の持続設定を使用する時に、より大きい半径で混色することを可能にします。

スライダーはブラシサイズのパーセンテージを示します。センサー から修正できます。

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オーバーレイ

オーバーレイは色ぼかしブラシが現在のレイヤーのみを対象とするか、あるいは全レイヤーを対象とするか(オーバーレイ:オン)を決定するトグルです。

チュートリアル: 色ぼかしブラシ

何がどう動作しているのかを理解するために、最初の部分は読み飛ばすことをお勧めします。

キャンバスビューと設定

キャンバスビュー: のばしと混色

色ぼかしブラシは2種類のモードを提供しており、ぼかし半径 のセクションからアクセスできます。

  • 色のばし: 下の領域をぼかす(色をのばす)ことによって混色するモードです。

  • 混色: 下の領域の色を拾い上げ、ブラシ自身のもつ色と混合して描画するモードです。

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混色の持続

より良い混色機能のデモンストレーションのために、描画色の割合機能をオフにしています。

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共通動作:

  • ぼかし半径の機能のチェックを外すと、ぼかし半径は1.00に設定されます。(0.00ではありません)

  • 不透明度が0.50以下では、不透明度はぼかしはほとんど効きません。0.50以上に設定してください。

違い:

  • 間隔と色のばし: 間隔が小さいほど効果は滑らかになるため、円形ブラシで色のばしを使うときは値を0.05以下に設定すると良いでしょう。間隔はぼかし軌跡の長さに影響しますが、程度はかなり小さいです。しかしながら、効果の「強さ」は同程度残ります。

  • 間隔と混色: 間隔が小さいほど、効果は強くなります: 間隔を小さくしすぎると混色効果が強くなりすぎます(拾った色を決して手放しません)。効果の長さには影響します。

  • 色のばし・混色どちらもぼかされた「混色された軌跡」を持ちますが、混色の場合には、ブラシ形状は保持されます。代わりに、混色された軌跡が拾った色を手放す速さを決定します。

その他の設定は画像からかなり明らかなはずですので、テキストの壁をいくつか割愛します。

描画色の割合、グラデーションと合成モード

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繰り返しますが、多くの設定の挙動は画像から明らかなはずです。不透明度 を0.50以上にすることを頭に入れておいてください。

ブラシ形状

色ぼかしブラシはピクセルブラシと完全に同一のブラシ形状オプションを有しています!

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ぼかし効果はブラシの不透明度が低いと弱くなるので、不透明度の低いブラシでは不透明度とぼかし半径と描画色の割合を高くしてください。

散布とその他の粒子の形状の変化

色ぼかしブラシは次のダイナミクスをピクセルブラシと共有しています: 不透明度・サイズ・間隔・回転・散布

しかしながら、ぼかし効果のために、描画結果はピクセルブラシとは異なります。特に、散布オプションはとても重要です。

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特記することはわずかです:

  • 散布度はブラシサイズに比例します。散布を使うときは極小円形ブラシで値を5.00にしても良いですが、ブラシサイズが大きくなるにつれ、0.50以下に下げることが必要となります。

  • 色のばし オプションで描いた線だと分かるでしょう。これは、ブラシが長方形のしっかりとした線の色を拾い上げたという事実による結果です。

  • 散布では、ブラシ直下の色を直接拾うのではなく、ある距離離れたところから色を拾います。

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その他の色に関する挙動: グラデーション・合成モード・オーバーレイモード

グラデーション

グラデーションは、ピクセルブラシの 色のソース ‣ グラデーション あるいは 色 ‣ 色を混ぜる と同等です。グラデーションの色の間で変化します。

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いずれかを選べます:

  • 描画色 ‣ 背景色グラデーション のデフォルト設定のままで、前景色・背景色だけを変更

  • より特殊なグラデーションを選択

  • カスタムグラデーションを作成

合成モード

合成モードはピクセルブラシの場合と同様に機能します。ただ、使用される色は描画色の割合による色です。

色ぼかしブラシでの合成モードはピクセルブラシよりも予想が困難なので、自身で体験してみてください。

オーバーレイモード

デフォルトでは、色ぼかしブラシは現作業レイヤーの色情報を参照しますが、すべてのレイヤーの色情報を参照したい場合には、合成モードをオンにすることができます。

しかし、下にあるレイヤーから「拾い上げる」ことに注意してください。後から下にあるレイヤーに変更を加えると絵が崩れてしまうかもしれません。

使用例: 混色と合成

ここでは、描画色の割合をオフにした使用例で説明します。

設定の詳細な説明はしませんが、ピクセルブラシチュートリアル で見つけることができます。

ぼかし効果

シンプルなぼかし:

  • 色ぼかしブラシで、色のばしか混色を使うことができます。

  • 描画色の割合をオフにする

  • ぼかす

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不透明度の低いブラシを使うときは、ぼかし半径不透明度 を必要に応じて最大まで上げて目に見えにくい効果を「補償」することを記憶に留めてください。

色のばしに関するいくつかの設定
  • 滑らかに伸ばすためには間隔を減らしてください。間隔はブラシサイズと比例関係にあることを記憶に留めてください。小さい円形ブラシでは、0.10の間隔で良くとも、中程度サイズ以上のブラシでは間隔を0.05以下に減らしてください。

混色に関するいくつかの設定
  • 間隔を減らすほどぼかし効果は強くなるため、適切なバランスを見つけてください。ほとんどの中程度サイズの円形ブラシで値を0.10すれば問題ありません。

  • 色のばしと違って、混色はブラシ形状・大きさを保持するので、色のばしブラシのようなブラシサイズをフェードオフする挙動はしません。似たような効果はシンプルなサイズフェードダイナミクスで得られます。

テクスチャ合成

ここで「合成」と呼んでいるものは、単に次の2つのダイナミクスのうちの一つを使うことです。

  • 回転距離 あるいは ファジー に設定する。

  • 積/和 散布:
    • ほとんどの中程度のサイズのブラシで、おそらく散布率を0.50以下にする必要があります。極小ブラシでは値を大きく設定して問題ありません。

    • 散布はブラシ直下の色を拾うのではなく、ある距離離れたところから色を拾うことを覚えていてください。(Brush Tips)

  • オプション: サイズやその他のダイナミクスを重ねることでブラシ形状を変化させます。実際、色ぼかしブラシはかすみブラシではないため、混色は「滑らかな」合成にはあまり向いていません。滑らかに合成するには、次の方法でうまくいくでしょう。

  • 後述する中間値で描画することで変化を作る。

  • あるいは、このチュートリアルの最後で述べる、「選択範囲を塗り広げてかすませる」機能を用いる。

色ぼかしを使った滑らかな合成を達成しようと回転や散布ダイナミクスを試しましたが、正直に言ってガラクタのような見た目でした。

しかしながら、色ぼかしブラシは「テクスチャ合成においては素晴らしいです。

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基本的に最初に絵を描いて、その後にテクスチャトランジションを追加できます。

使用例: 色

この最後のセクションでは 描画色の割合 機能をオンにしています。

レイヤーオプション

始める前に、セットアップにいくつかの可能性があることに注意してください。

  • 同じレイヤー上でシェード

  • アルファ継承を使用した異なるレイヤー上にシェーディング。ブラシはレイヤーの透明情報を参照して合成します。これが意味することは:

    • ブラシ直下の領域が一様であれば、同一レイヤーでシェーディングをかけるのと同じような効果を得ます

      • ブラシ直下の領域が一様でなければ、色の変化はわずかなものとなるでしょう。

  • オーバーレイモードを使用した異なるレイヤーでシェーディングをかけます。オーバーレイモードは、下にあるレイヤーを調整する必要がないと確信した場合にのに使用してください。そうでない場合、色が乱れる可能性があります。

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透明性に関するイシュー

色ぼかしブラシは色を透明度と合成します。つまり、新しい透明レイヤー上で描き始めると、ほとんどの場合において、完全不透明ではなくなります。

基本的に:

  • 何も描かれていないキャンバスに色を付けると強い効果を見ることができます

  • しかし、そのレイヤーの下に別の何かを追加すると、より強い効果が見られます

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解決策はとってもシンプルです:

  • 最初に下にある領域に色をつけておいてください:
    • 着色すれば、その時点で下のレイヤーに既に色がついているので、それで完了です

    • 絵の場合、最初に背景レイヤーにざっくりと色を塗ります

    • あるいは、新しいレイヤーの形に合わせて着色して、アルファ継承を使用してください

  • 最後の解決法としては、最大の効果を得るために使用している色と非常に対照的な色を使用してください。例えば、暗い影の領域あるいは明るいハイライト領域を最初にシェードしておき、色ぼかしブラシをその対照色で使用してください

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ソフト・シェーディング

多少の滑らかな色の変化をつけたいと仮定します。次のいずれかの選択肢があります:

  • 円形ブラシの 描画色の割合 は0.10と同程度で、ブラシが完全に不透明でないほど高くなります。

  • あるいは、代わりに ぼかし半径 を0.10程度まで低くしてください

  • あるいは其の二つを組み合わせてください。自分が最も気に入る効果を自身で試してください。

  • オプション: より滑らかな合成に 回転 機能をオンにする

  • オプション: 確かな効果のために 散布 機能をオンにする

  • オプション: 必要に応じて サイズ不透明度 のダイナミクスを操作する

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実際にはこれは、滑らかな色変化をつけることに関しては、まあまあな方法です。代わりに中間値を構成するのがベストです。例を挙げると:

  • 最初に青い領域の上に三回、赤色で塗り重ねました。そこから3段階を選択しています。

  • ショートカット Ctrl + mouseleft で色を抽出し、この色を継承して使用しています。

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ペインティング: 濃い油絵スタイル

色ぼかしブラシのプリセットの多くは、濃い油絵のような効果を生み出します。これは主に色をのばすモードをオンにすることで得られます。基本的に:

  • 描画色の割合と高いぼかし度合いでの色をのばすモード
    • 通常の円形ブラシ、あるいは完全に不透明な定義済みブラシのどちらでも、値は0.50で問題ありません。

    • 密度の低いブラシ、あるいは完全不透明ではない定義済みブラシの場合は、最大は1.00までです。

  • サイズ/回転/散布のダイナミクスを必要に応じて追加してください。その場合、ぼかし度合いと描画色の割合を増やして、混色の度合いが増加するよう補償してください。

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私が本当にやりたいことの一つは、前景色と背景色に異なる色を設定してから グラデーション ‣ ファジー をオンにするか、あるいは異なる色で続けて塗るだけです。(例 右下)

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最後にランダムについてです。ピクセルブラシでは細長いブラシを用いて、回転ダイナミクスを設定することであらゆる種類のフリルデザインが得られます。色ぼかしブラシではこれは得られない代わりに....フリルというよりも糸に見えるものが得られます。これもクールです。ここに、楕円形のブラシを使って 回転 ‣ 距離 に設定した例があります。

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ペインティング: デジタル水彩スタイル

ここでの「デジタル水彩」は、しばしばオンラインで見られる水彩スタイル、つまり、現実の水彩よりも柔らかで滑らかなシェーディングのスタイルを参照しています。これには混色して描画するモードが主に必要です。いくつかの事項:

  • 色をのばすモードとは逆に、通常の円形ブラシの場合、不透明度を例えば0.70と低くすることで、滑らかな効果が得られます。

  • ブラシ形状のフェード値も同様に変化させます。

  • 散布 あるいは他のダイナミクスを使用する際には、様々な結果に応じてぼかし程度あるいは色の値を高く設定するか低く設定するか選ぶことができます。

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かすみ

できること:

  • 色を塗ると、ほとんどテクスチャ変化のためにぼかします。

  • あるいは、中間色の値を用いた変化を作り上げます。

より滑らかな効果が欲しい場合には、かすみを使用してください。正確には、ガウスぼかしです。

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さあ進みましょう。最後のちょっとしたトリックでこのチュートリアルは終わりです。