リソース管理¶
リソースはブラシプリセットやパターンといった、接続可能なデータのかたまりです。Krita には洗練されたリソース管理システムがあり、タグ付けや無効化、共有などができます。
バージョン 5.0 で変更.
すべてのリソースはリソースフォルダに保存されます。このフォルダは 全般設定 で設定できます。これらのリソースを追跡するのは大変なので、Krita は SQLite キャッシュを作り、リソースのタグ、名前、バージョン、その他のデータを保存します。
このキャッシュのおかげで、Krita は必要になるまでリソースの読み込みをする必要がありません。これにより Krita は以前よりも軽くなりました。キャッシュを削除すると、Krita が追跡しているタグや関係性も削除されるので注意してください。
もしリソースフォルダの場所を変更していなければ、リソースは次の場所にあります。
- Linux
$HOME/.local/share/krita/
- Windows
%APPDATA%\krita\
- macOS
~/Library/Application Support/Krita/
- Windows ストアで Krita をインストールした場合、カスタムリソースは次のような場所にあります:
%LOCALAPPDATA%\Packages\49800Krita_ランダムな文字列\LocalCacheRoamingkrita
リソースライブラリ¶
Krita は様々なリソースライブラリを読み込むことができます。
- リソースフォルダ¶
リソースフォルダは主要なライブラリと考えられています。新しいリソースを作成するときはここに保存されます。場所は 全般設定 で設定できます。
- リソースバンドル¶
リソースを共有する主要な形式は リソースバンドル で、リソースをまとめた圧縮ファイルです。メタデータやマニフェストといった他の情報も含まれていて、Krita はファイルにエラーがないか確認します。
- Adobe Brush Library¶
複数の画像が入った
ABR
ファイルです。以前のバージョンの Krita では読み込めませんでしたが、現在では Krita はこれを ブラシ形状 のライブラリとして読み込みます。- Adobe Style Library¶
これは Photoshop の
ASL
フォーマットで、レイヤースタイル を保存します。- ドキュメントストレージ¶
すべての Krita ドキュメントはリソースを保存し、リソースライブラリとして機能することもできます。現在はパレットにしか使われていません。
- メモリストレージ¶
最後に、メモリライブラリは Krita が生成しディスクに物理的なバージョンがないリソースを一時的に保存する場所です。現在は前景色から背景色へのグラデーションに使われています。
リソースライブラリは 自分自身のバンドルを作る こともできます。
で管理できます。このダイアログでは、リソースライブラリをインポートしたり無効化したり、バンドルのインポート¶
バンドルをインポートするにはダイアログ右側の上にある インポート ボタンをクリックします。選択されていなければ .bundle
ファイル形式を選択し、ダウンロードしたバンドルがあるフォルダを開いて、ファイルを選択し 開く をクリックします。バンドルがインポートされると バンドル一覧に表示されます。バンドルを有効化または無効化するには、一覧でエントリを選択し 非アクティブ化 を選択します。
自分自身のバンドルを作る¶
選んだリソースから自分自身のバンドルを作ることができます。バンドルを作成 をクリックすれば、下に示すダイアログボックスが開きます。
左手の場所には制作者名、ウェブサイト、メール、バンドルアイコンといったバンドルに関する情報を埋めていきます。右手側には利用できるリソースが一覧になっています。上のドロップダウンからバンドルに追加したいリソースのタイプを選びリソースを選択して矢印ボタンをクリックすることでバンドルに追加していきます。
すべてのリソースを追加し終わったら 保存 ボタンをクリックしてバンドルを作り、バンドルは指定された場所に保存されます。そしてこのバンドルを他のアーティストと共有したり他のワークステーションで読み込むことができます。
インポートしたバンドルの削除¶
インポートしたバンドルを 完全 に削除したい場合には リソースを管理 ダイアログの リソースフォルダを開く ボタンをクリックします。するとファイルブラウザでリソースフォルダが開きます。バンドルフォルダに入りもう必要ないバンドルファイルを削除します。次回 Krita を起動するとバンドルと関連付けられたリソースは読み込まれません。
リソースの管理¶
上でも述べたとおり Krita には柔軟なリソース管理システムがあります。バージョン 2.9 から上で述べた多くのリソースを Krita 内で作る ZIP 書庫ファイルを使って共有することができます。
設定のリソース管理画面もアーティストが簡単にバンドルファイルを準備できるように改修されました。リソース管理画面に行くには
メニューを使います。ここでは様々なことができます。バックアップファイルの削除、同時タグ付け、リソース自体の削除/無効化、リソースのインポート、バンドルの作成ダイアログの開き方などです。
リソースのインポート¶
リソースをインポートするには、リソース選択画面またはリソースマネージャーで インポート を選択します。
リソース選択画面でのインポートはかなり簡単です。特定の種類のファイルしか選択できず、選択できるファイルはそのリソースにインポートできます。
リソースマネージャーのインポートボタンは、インポートする *.png ファイルがブラシ形状かテクスチャかを選択する必要があります。複数のリソースタイプで使えるフォーマットをインポートすると、どのリソースタイプにインポートするかを選択するウィンドウが表示されます。
有効化と無効化¶
リソース選択画面でリソースを選択し、ごみ箱アイコンをクリックすることでリソースを無効化できます。
リソースを有効化するには 削除したリソースを表示 をオンにします。無効化されたリソースが表示されるようになるので、それらを選択し リソースを復元 をクリックします。
に行き、リソースを以前のバージョンに戻す¶
まずリソースフォルダに行きます。
です。そして
paintoppresets
フォルダに入ります。関連するリソースのすべてのバージョンをバックアップ(選択して切り取り)して見つけやすい場所に置きます。そして
paintoppresets
フォルダからこれらのファイルをすべて削除します。Krita を再起動します。
追加したいバージョンのリソースだけを追加します。
バックアップファイルの削除¶
Krita でプリセットを削除しても、Krita は実際にはプリセットを物理的に削除しているわけではありません。ブラックリストに追加して次回 Krita を起動してもこのリストにあるものは読み込まれないだけです。このリストにあるブラシを削除するには バックアップファイルを削除 をクリックします。
注釈
バックアップファイルの削除は 5.0 では一時的に無効になっています。
フィルタリング¶
いくつかのドッカー、例えば下に示すブラシプリセットドッカーには、検索バーで検索するような機能を持つ、リソースフィルタを持つことができます。
ブラシ名やタグ名を入力し、引き出したいブラシプリセットの一覧を素早く出すことができます。ドロップダウンからタグを選択した上で他のタグからのブラシプリセットも含めたい場合は、部分名
または !部分名
を使ってフィルタを追加します。(大文字小文字の区別なし、部分一致)
- リソースの拡大
見本やブラシ、パターンといったリソースのサムネイルが小さいと感じたら、大きく作るか 拡大 することができます。すべてのリソースセレクタは、セレクタの上にマウスを置き、Ctrl + ショートカットを使って拡大・縮小することができます。