Krita ログの取得¶
Krita が生成できるログには3種類あります。問題により特定の一つかすべてのものを要求されるでしょう。このページでは Krita の開発者やサポーターに渡す必要な情報の集め方について説明します。
Krita 使用ログ -- このログには直近10の Krita セッションが含まれています(1セッションは Krita を開くことです)。開いた日時、システムと Krita の基本情報、作り、開き、オートセーブも含め保存したすべてのファイルが表されます。
システム情報 -- これは厳密にはログではありませんが、Krita に関わるシステムの詳細な情報が含まれたファイルです。
クラッシュログ/呼び出し履歴 -- このログは内部エラーにより Krita が正常に閉じなかったときに作成されます。これは開発者が問題を再現(同じ操作を繰り返してクラッシュさせる)できなかった場合に問題を解決するために必要になることがあります。
Krita console output/Log Viewer output/DebugView output -- このログは Krita が報告しなければならないと感じた適当なものが含まれています。時々問題を解決するのに有用な追加情報が含まれていることがあります。
クイックアクセス¶
Windows
Krita text output from Log Viewer (in GUI), console or DebugView (external application)
Linux
Krita は ログビューア (GUI) か コンソール からテキストを出力します。
macOS
Krita は ログビューア (GUI) か コンソール からテキストを出力します。
Android
Krita 使用ログ¶
GUI 経由で¶
Krita のログを得る最も簡単な方法は Krita の GUI を使うことです。
に行くと新しいダイアログが開き、ログの内容を表示します。ファイルシステムから¶
例えば Krita がそもそも開かないなど、GUI を使うことが不可能な場合があります。ログは通常のテキストファイルであるので、ファイルシステムからご自身で入手することができます。
ファイルは krita.log
と呼ばれ、ファイルの場所は:
- Linux
$HOME/.local/share/krita.log
- Windows
%LOCALAPPDATA%\krita.log
- macOS
$HOME/Library/Application Support/krita.log
- Android
Play Store version:
<storage>/Android/data/org.krita/files/krita.log
Krita Next:
<storage>/Android/data/org.krita.next/files/krita.log
注釈
Windows では Windows エクスプローラーのトップバーにある検索ボックスにこのパスを貼り付けるだけで、ファイルを見つけてくれます。
クラッシュログと呼び出し履歴¶
呼び出し履歴の場所と取得方法はすべてのシステムで異なっています。
Windows¶
通常、
が呼び出し履歴を含んでおりこの内容を共有するのが効率的です。もし Krita が起動時にクラッシュし開けないなら、%LOCALAPPDATA%\kritacrash.log
を渡してください。時々さらに詳細な情報が必要になることがあり、その時は Dr. Mingw debugger ガイドに従うよう求められることがあります。
Linux¶
Linux では、Krita インストールに5つの方法があります。
ディストリビューションパッケージを使う
ソースから自分で Krita をビルドします
Snap パッケージを使う
flatpak パッケージを使う
Using the official AppImage
ディストリビューションパッケージとソースからのビルドのみが使える呼び出し履歴/クラッシュログを生成できます。ディストリビューションパッケージでは、対応するデバッグか dbg パッケージをインストールする必要があり、その方法はディストリビューションごとに異なります。もし KDE Plasma デスクトップでディストリビューションパッケージを使用する場合、"開発者"タブに履歴を含むクラッシュダイアログが表示されます。
でなければ、ターミナルウィンドウで gdb
を使わなければなりません。
gdb
で Krita を開く:# Krita をリポジトリからインストールしていたなら、'gdb krita' と書くだけです # でなければ、実行ファイルへのパスを書きます gdb path/to/krita
ページングを無効化:
set pagination off
Krita を起動:
run
クラッシュさせる.
短い呼び出し履歴を取得する:
thread apply all bt
長い呼び出し履歴を取得する:
thread apply all bt full
短い方と長い呼び出し履歴は分かれたテキストファイルに保存されます。
短い呼び出し履歴から、追加の情報がなさそうであるとか他と同一に見えるスレッドはすべて削除することが推奨されます。
もし呼び出し履歴のどの部分が最も重要であるか(たいていは最も長いスレッドでありますが)分かっている場合、この断片を切り取ってバグ報告に書いておきます。それでも両方の呼び出し履歴はバグ報告に添付しておく必要があります。
ご自身で判断しかねる場合は、呼び出し履歴のある両方のファイルをバグ報告に添付だけしておいてください。
macOS¶
On macOS it's recommended to use lldb
.
Terminal.app を開く
lldb
で Krita を開く:lldb /Applications/krita.app/Contents/MacOS/krita
Krita を起動:
run
クラッシュさせる.
呼び出し履歴を取得する:
thread backtrace all
呼び出し履歴をテキストファイルに保存する。
呼び出し履歴を書き込む際、追加の情報がなさそうであるとか他と同一に見えるスレッドはすべて削除することが推奨されます。(そうすれば開発者にとってわかりやすくなります。)
もし呼び出し履歴のどの部分が最も重要であるか(たいていは最も長いスレッドでありますが)分かっている場合、この断片を切り取ってバグ報告に書いておきます。それでも両方の呼び出し履歴はバグ報告に添付しておく必要があります。
ご自身で判断しかねる場合は、呼び出し履歴のある両方のファイルをバグ報告に添付だけしておいてください。
Android¶
To get the logs using the GUI, share the content of
.If you cannot open Krita because it crashes on startup, please provide the <storage>/Android/data/org.krita/files/kritacrashlog.txt
.
Logcat (Android)¶
To get the logcat output for Krita, share the content of
.Krita のテキスト出力¶
Krita のテキスト出力はほとんどが ログビューア を使って集めることができます。例外は Krita が起動するときで、GUI がまだないか、または閉じる時かクラッシュした時のメッセージのみでその後にユーザと対話するのは不可能です。
GUI 経由で¶
に行きます。
左の1番目のボタンがログの有効化無効化を切り替えるので、押されていることを確認してください。
出力したい操作をします。
3番目のボタン(ヒントには ログの保存)を使ってログをファイルに保存します。
バグ報告にファイルを添付します。
コンソールから¶
Using the console is the most reliable way to get Krita's text output. This way is similar on macOS and Linux.
バージョン 5.0 で変更: This is now also possible on Windows using the
krita.com
executable.注釈
The krita.com executable starts Krita as a command-line program with a console window. This was not available before Krita version 5.0. If you have an older version or would prefer to use the krita.exe program without a console window, see DebugView guide.
On macOS open Terminal.app, on Linux open your favorite terminal or console application. On Windows, open a Command Prompt by typing
cmd.exe
on the Start Menu and pressing Enter.Krita 実行ファイルへのパスを書きます。
# On Linux, if installed from repositories: krita # On Linux, in all other cases: # (remember that if you want to reference a file from the directory # you're currently in, you need to write: './krita_filename' instead of 'krita_filename' # and remember that this file need to have execution rights to be executed) path/to/krita
# On macOS: /Applications/krita.app/Contents/MacOS/krita
REM On Windows: REM By default, cmd.exe will prefer running the .COM file over the .EXE, so REM you may also leave out the .COM file extension. "C:\Program Files\Krita (x64)\bin\krita.com"
出力したい操作をします。
内容をコピーし、ファイルに保存してバグ報告に添付します。
DebugView から¶
To get the text output of Krita on Windows using the graphical program, you need an external program called DebugView
. Compared to using the console, DebugView has the benefit of including timestamps to the log entries.
もしまだなら DebugView をダウンロード してください。下線の付いた青い太字の Download DebugView をクリックすれば、すぐにダウンロードが始まるはずです。
ダウンロードしたファイルは .zip アーカイブになっていて、Windows 10 には展開ソフトが既に含まれています。中のファイルすべてをどこかに展開してください。展開について詳しくは Windows extracting manual page に書いてあります。
アーカイブの中に
DbgView.exe
(システムの設定によってはDbgView
として見えます)と呼ばれるファイルがあります。これをダブルクリックします。プログラムを実行して Krita を開きます。
出力したい操作をします。
DebugView に戻り内容をコピーします。ファイルに保存しバグ報告に添付します。