毛筆ブラシエンジン¶
ブラシは現実のブラシの線や毛先の描く軌跡を模倣するよう設計されています。
ブラシ形状¶
要約:
ブラシ形状は、毛の存在する領域を定義します。
透明度の低い領域は、透明度の低い描画となります。このブラシは、透明度の低い領域では毛先が少なくなったかのような効果を与えます
できること:
異なる効果を得るためには異なる形状のブラシを使用してください。ただし、ブラシ形状が複雑であるほど描画に時間がかかるため、常に効果が表示されるとは限りません。つまるところ、毛先の数だけ描画領域を塗ることになるからです。
毛筆ブラシの密度を小さくするには、オートブラシ機能を使うことでブラシ形状の密度をランダムに小さくしたり大きくしたりすることができます。
毛筆のオプション¶
毛筆ブラシエンジンのコア
- 拡大縮小
ブラシを押し下げるほど毛先間の距離が遠くに離れると考えてください。
値が大きいほどブラシは大きく、毛先同士の間隔も大きくなります。例えば、値を4にした時ブラシサイズは4倍になりますが、毛先の間隔も4倍になります。
もし密度の高いブラシが必要な時、つまり中心部の毛数をそれほど多くしたくない場合にはより小さい値を使用してください。
負の数値は対応する正の数値と同じ効果を持ちます。例として、-1.00は1.00とみなされます。
- ランダムなずれ
描画線にジャギーを追加します。
0.00では、すべての毛筆は基本的に完全に平行に保たれます。
その他の値ではブラシはランダムなオフセットを持ちます。大きな値では毛先の大きさが広がることで、わずかにブラシサイズは大きくなります。ただし、あまり大きくはなりません。
負の数値は対応する正の数値と同じ効果を持ちます。
- 剪断
剪断は、楕円形のブラシあるいは円形ブラシの側面で描いているかのようにブラシに角度をつけます
- 密度
毛筆密度を操作します。スケールは毛先全体を操作することで描画領域をより密なものに圧縮あるいは拡大する一方、密度は固定領域内の毛の量を操作します。違いがわかりますか?
- 描く速度による描線の太さの変化
マウス速度に"拡大縮小"機能を対応づけるために、グラフィックタブレットで圧力をシミュレートします。
スケールの決定には"2つのマウスイベント間の距離"を使用しています。より高速に描画するほど、距離は大きくなります。
これは他の操作による"筆圧"入力には影響を与えない(拡大縮小・透明度・回転など)ので、これらに関しては個別に対応づける必要があります。
- しきい値
これはタブレットの機能です。機能を有効にすると、"キャンバスに触れている"毛筆線だけが描かれます。
- 毛を接続
毛筆で描いた線がつながります。自分の目で確かめてみてください。
- アンチエイリアシング
線のジャギーを軽減します。
- 毛先を合成する
毛の色を一つの描画点で縫製しますが、その効果は微妙であると説明されています。
筆のかすれ¶
描画時間によって筆のかすれをシミュレートします。かすれ度の値は描画に要した時間から探索されます。曲線の場合は速度から探索します。
- 不透明度
ブラシは透明になり、インクのかすれをシミュレートします。
- 彩度
ブラシの彩度を下げることでインクのかすれをシミュレートします。
- インクを混色
他のブラシから色を抽出します。このオプションを有効にするために 筆のかすれ にチェックを入れる必要はなく、インクを混色 にチェックを入れるだけで良いのです。これにより、ブラシの毛先が最初に触れた領域から色を拾い上げます。毛筆ブラシの毛先はそれぞれ独立しているため、基本的に同時に複数の色を混色することができます。
注釈
拡大縮小される前のブラシ領域からのみ色を取り出せます。例えば4.00にスケーリングしたブラシを使っている場合、ブラシの中心から1/4の領域からのみ色を取り出します。
色のソースが透明の場合、筆の色は黒になります。
警告
ただし、この機能には多少バグがあります。現在のレイヤーから色を抽出することを想定しているのですが、バグ動作としてしばしば、(毛筆ブラシ以外で?)最後に描画されたレイヤーを色のソースとします。この奇妙な動作を避けるには単一レイヤーで作業するか、あるいは現在アクティブなレイヤーに最初に毛筆ブラシ以外(ピクセルブラシなど)で何かを描画してください。
- 加重飽和
次のように彩度を変更することで機能します。
筆圧で重み付け
毛先の長さで重み付け
毛のインク量で重み付け
インクかすれカーブで重み付け