アルファ分離

特にゲーム開発の分野ではしばしば、アーティストがテクスチャのアルファチャネルを分ける必要が出てきます。そのような作業を補助するため、Krita には アルファ分離 と呼ばれる特別な機能があります。ペイントレイヤーのアルファチャネルを 透過マスク に分けるものです。これによりアーティストは独立した環境で透過マスクに作業をすることができ、完了したらまた再統合します。

アルファチャネルの作業の仕方

  1. レイヤードッカーのペイントレイヤーを mouseright します。

  2. アルファを分離 ‣ アルファをマスクに を選びます。

  3. お好きな描画ツールで透過マスクに書いていきます。黒は透過(透ける)、白は不透明(見える)になります。グレーは半透明です。

  4. アルファチャネルのみを独立させたいときは、mouseright + アクティブなレイヤーのみを表示 (または Alt + mouseleft ショートカット)を使います。

  5. 透過マスクの編集が終わったら、mouserightアルファを分離 ‣ アルファとして書き込む を選びます。

透過範囲の色情報を維持したまま PNG テクスチャを保存する方法。

通常、画像をファイルに保存すると画像の完全に透過な範囲はすべて黒色で塗りつぶされます。これは画像のレイヤーを統合する際に、Krita が効率化のために透過ピクセルの色データを捨てるからです。この色データ喪失を避けるには画像をどのマスクや効果も使わず1レイヤーのみにして画像の統合を避けるか、もしくは次の方法を使います:

  1. レイヤードッカー上でレイヤーを mouseright します。

  2. アルファを分離 ‣ アルファをマスクに を選びます。

  3. 作成したマスクを mouseright して アルファを分離 ‣ 統合して保存... を選びます。