日本式アニメのテンプレート¶
このテンプレートは日本式アニメを作るために使われます。共同制作で使われることを想定して設計されているので、作品の規模や詳細に合わせてレイヤーのフォルダなどをカスタマイズしてください。
テンプレート内のレイヤーの基本的な構造¶
レイヤーは、色塗り用のものを除いて、下のレイヤーから上のレイヤーに向かって作業を進めるように構成されています。
レイヤーの内容¶
下から
- LO 用紙
これらのレイヤーは LO 用紙の形式です。アニメのタップ穴は、印刷して伝統的な方法で作業を続ける必要がある場合に備えて、別のレイヤーに用意されています。
- 原画(BG)
これらのレイヤーには、伝統的な作画からスキャンされた背景の風景やレイアウトが含まれます。これらを使わない場合は、削除できます。
- ラフ原画
これらのレイヤーは、レイアウトをデジタルで描くために使われます。
- 原画
レイアウトにディテールを追加し、アニメの「原画」を描くために配置する場所です。
- 仕上げ
キーに中割りを追加して色塗りのプロセスを行い、原画を完成させるために不要な細部を削除する場所です(正確には、中割りを追加する前に原画を完成させます)。
- 動画
中割りの仕様に従って、領域に色を塗ります。
- TS 合成票
これには、TS と合成伝票が含まれています。使用する前に回転してください。
- カラーセット
これには、主線や補助線を描くために使用される色と、ハイライトや影を塗りつぶすために使用される色が含まれています。パレットに追加することができます。
アニメを作るための基本的な手順¶
原画の下書き --> TS に割り当てる(またはタイムラインで調整してから TS に割り当てる) --> タイムラインで調整する --> 中割りの下書きを描くためにフレームを追加する(必要な場合) --> 原画の描画を開始する
レイヤーを追加して、タイムラインに追加することができます。
以下はタイムラインドッカーにおける、フルアニメで使用される1秒あたり24枚の描画と、リミテッドアニメで使用される1秒あたり12枚あるいは8枚の描画の違いです。
これは、タイムラインと TS の対応です。"Black" レイヤーは、通常の線画に使用されるメインの線画を描くためのものです。"Red" レイヤーは、ハイライトを指定するために使用される赤い補助線画を描くためのものです。"Blue"レイヤーは、影を指定するために使用される青い補助線画を描くためのものです。そして、"Shadow" レイヤーは、より暗い影を指定するために使用される薄緑色の補助線画を描くためのものです。しかし、おそらく作品に応じてこれらのレイヤーを増減する必要があるでしょう。
原画が完成したら、中割りを描き始めます。Krita が遅くなってきたと感じたら、ラフ原画と原画を統合することをお勧めします。また、不要なレイヤーを削除することもお勧めします。
原画を最終的に仕上げて不要なレイヤーを整理した後、TS と中割りの下書きを参考にして中割りを追加します。
これは、TS との対応です。
Krita のベクター機能がより良くなったら、ベクターを使用して中割りを最終的に仕上げることをお勧めします。
Krita で色を塗る場合は、カラリンググループレイヤーを使用してください。他のソフトウェアで色を塗る場合は、フレームを .TGA ファイルとしてエクスポートすることをお勧めします。
解像度¶
私は、日本のアニメスタジオで未だ重要な役割を果たし続けている伝統的な作品で使用するために、これを 300 dpi で作成しました。しかし、デジタルにこだわるのであれば、150-120 dpi でアニメを作成するのに十分です。そのため、必要に応じて解像度を減らすことができます。
元々は日本のプロアニメータである Saisho Kazuki 氏によって執筆され、KDE のコントリビュータである Tokiedian 氏によって翻訳されました。(訳注: この日本語文は、Tokiedian 氏によって翻訳されたものを、再び日本語訳したものです)