色空間サイズ

Krita の色空間ブラウザを使うと、色空間に多くの異なるサイズがあることが見られます。

../../_images/Basiccolormanagement_compare4spaces.png

これらが画像にどう影響し、どうして使うのでしょうか?

広い空間を使用するのには3つの主な理由があります:

  1. 色を見られなくても、コンピュータプログラムは理解し使用して色の計算を行います。

  2. プログラムとデバイス間での交換では: たいていの CMYK プロファイルは既定の sRGB より少しだけ広く、もしくは場合によっては狭くなります。そうした変換をベストな状態で行うには、画面プロファイルとプリンタプロファイルの両方を網羅した空間で画像を作ることです。

  3. アーカイブ目的では、言い換えれば、将来的にモニタで表示できる色の量は増えていきますので(ネタバレ:既に増えています)、それに備えることができます。

異なる空間での次のグラデーションを比べてみましょう:

../../_images/Basiccolormanagement_gradientsin4spaces_v2.jpg ../../_images/Basiccolormanagement_gradientsin4spaces_nonmanaged.png

左側は JPEG ファイルに色管理 ACES sRGBtrc v2 プロファイルを付けられたもの(かそうでないもの。でなければ色の違いがよりはっきりとわかります。)。これによっておおよそ実際の色に近いものになります。右側は、元ファイルから sRGB PNG に Krita で変換したものです。

グラデーションはそれぞれチャネルごとの最大からのグラデーションになっています。見てのとおり、ACES 色空間のミッドトーンは RGB のそれよりはるかに明るくなっており、これは原色が離れていることによるものです。

これはつまり混色やフィルタの適用をしたときに、Krita は視覚できるよりも高度な値を出力できるだけでなく、より正確な混色やグラデーションを生成することができます。特に色補正を行っている時には大きな色空間は情報をより正確にすることができます。

LUT を使うディスプレイプロファイルがあれば、知覚的を使用して画像がどう見えるかを試すことができます。

バンディングを防ぐために大きな色空間ではより正確性が必要なデメリットがあります。なので少なくとも16ビット以上のチャネルサイズを使用してください。