カラーモデル

Krita には異なる色空間とモデルがあります。それぞれの簡略な説明、使い方については以下に記述します。

RGB

赤、緑、青(Red, Green, Blue)。

コンピュータの画面のような。光を使って色を合成する際には最も効率的なものです。赤、緑、青の光を合わせれば白になり、加法混色とも呼ばれます。

RGB は二つの目的で使われます:

画面上で見ることを想定した画像:

  • つまりウェブ、ボタン、アバターやポートフォリオといった画像です。

  • またはビデオゲームの、スプライトやテクスチャも RGB が適しています。

  • また 3D レンダリングの、視覚効果や CG アニメーションです。

さらに作業空間にも使います。画像の創作がしやすいように、作業はかなり広くて予測可能な RGB 色域を使います。モニタープロファイルとは別に使い、複数画面で正しく表示され、正確な色にすることができます。

RGB での合成モード

色 1

色 2

通常

乗算

スクリーン

R

G

B

R

G

B

R

G

B

R

G

B

R

G

B

R & G

1.0

0.0

0.0

0.0

1.0

0.0

0.5

0.5

0.0

0.0

0.0

0.0

1.0

1.0

0.0

グレー

0.5

0.5

0.5

0.5

0.5

0.5

0.5

0.5

0.5

0.25

0.25

0.25

0.75

0.75

0.75

RGB モデル: HSV, HSL, HSI, HSY

これらは色空間として Krita に実装されているわけではありません。しかし、合成モードや色選択には登場します。なので簡単に説明します:

Hue

色の濃淡や、赤、黄、緑であるかを表します。Krita の Hue は360度で表され、0が赤、120が緑で240が青です。

彩度

色がどれだか鮮やかかです。彩度は HSV とその他のものでは若干異なります。HSV では使われている2つの基本色がどれだけ離れているか、3つの基本色がどれだけ使われているかを測定します。他のものでは色がどれだけグレーに近いかです。彩度は0(グレー)から100(鮮やかな色)の値を取ります。

明るさ

輝度としても知られます。ピクセルをどれだけ明るくするかです。0から100で表されます。

明度

白との黒の間に色を割り当てます。この値はノンリニアで、最も鮮やかな色が50になります。0から100の値を取ります。

彩度

明度に似ていますが、黄色(1,1,0)は青(0,0,1)より明るいとされます。0から100の値を取ります。

ルーマ (Y')

明度や彩度に似ていますが、赤、緑、青が明るさをどれだけ反映するか実際の指標を使って重み付けをします。0から100の値を取ります。ルーマはフィルムの色空間として使われていることで知られています。

グレースケール

この色空間はグレーのみ扱います。グレーの1チャネルのみしか情報を必要せず、画像のメモリ使用をはるかに軽くできるためとても有用です!

テクスチャだけでなく、白黒漫画のようなグレーのみ必要な物であれば便利です。

色 1

色 2

通常

乗算

スクリーン

G

G

G

G

G

グレー

0.5

0.5

0.5

0.25

0.75

CMYK

シアン、マゼンタ、イエロー、キー

これはプリンタの色空間です。コンピュータと違い、プリンタはこの4色を使い、それらすべてを合わせることで白ではなく黒を作ります。減法混色とも呼ばれます。

バージョン 5.2 で変更: Krita 5.1 and older had the blending modes apply direct on the channels. Not all software does this, and thus, to make it simpler to work together with other artists, Krita 5.2 by default inverts the channels before applying the blending mode. You can control this in the preferences.

色 1

色 2

通常

乗算

スクリーン

C

M

Y

K

C

M

Y

K

C

M

Y

K

C

M

Y

K

C

M

Y

K

R & G

0.0

1.0

1.0

0.0

1.0

0.0

1.0

0.0

0.5

0.5

1.0

0.0

0.25

0.25

1.0

0.0

0.75

0.75

1.0

0.0

グレー

0.0

0.0

0.0

0.5

0.0

0.0

0.0

0.5

0.0

0.0

0.0

0.5

0.0

0.0

0.0

0.25

0.0

0.0

0.0

0.75

またプロファイルにより'色のついたグレー''中間のグレー'は異なります。

25%

50%

75%

C

M

Y

K

C

M

Y

K

C

M

Y

K

色付きグレー

0.25

0.25

0.25

0.25

0.5

0.5

0.5

0.5

0.75

0.75

0.75

0.75

中間のグレー

0.0

0.0

0.0

0.25

0.0

0.0

0.0

0.5

0.0

0.0

0.0

0.75

../../_images/Cmyk_black_differences.png

Krita では既定色は RGB の完全な黒で、そこから CMYK に変換されるため、黄色がかかった少々おかしい色になります。もう一度繰り返しますが、RGB で作業するべきもう一つの理由はそうした変換を印刷所で行ってもらえることです。

CMYK が RGB よりも'色域'が少ない中でも、RGB 作業空間プロファイルを使って編集することが望まれます。最後に知覚的、もしくは相対的な色彩意図に基づいてプリンタの CMYK プロファイルを使って変換することができます。または作業に使った RGB 画像を単にプリンタにそのまま渡しプリンタに任せることもできます。

YCrCb

Luminosity, Red-chroma, Blue-chroma

YCrCb は次の略です:

Y'/Y

ルーマ/輝度、つまり、色に反映される明るさの量です。

Cr

赤の彩度。どれだけ赤か緑かを示します。

Cb

青の彩度。どれだけ青か黄色かを示します。

この色空間はしばしば写真や JPEG の(正しい)実装で使われます。人間であれば色の明るさにより感受性が高いため、JPEG は Cr と Cb チャネルを圧縮し、Yチャネルは元の品質を保持します。

XYZ

遡ること1931年、CIE(国際照明委員会)は人の色知覚を調べていました。その中で最初の色空間を作り、XYZ が最も人の目に合ったものであるとされました。

XYZ is used as a baseline reference for all other profiles and models. All color conversions are done in XYZ, and all profiles coordinates match XYZ. An RGB color space where Red is set to 100% X, Green is set to 100% Y and Blue is set to 100% Z, with the gamma correction being linear is in effect the same as an XYZ color space.

L*a*b*

A Color space based on the opposition theory of color vision, L*a*b* splits colors into the luminosity, red-green contrast and blue-yellow contrast:

L*

明度、この場合は光度に近いです。

a*

この場合の a* は色がどれだけマゼンタか緑かです。

b*

この場合の b* は色がどれだけ黄色か青かです。

L*a*b* is supposed to be a more comprehensible to use that XYZ. It's often used as an in between color space in conversion, but even more as the correct color space to do color-balancing in. It's far easier to adjust the contrast and color tone in L*a*b*.

L*a*b* は技術的には Photoshop の LAB と同一です。Photoshop は特に CIELAB d50 を使用しています。

フィルタと合成モード

LAB では RGB や CMYK のように合成モードが機能しないことに気付きましたでしょうか。これは合成モードが色座標の計算によって行われ、それは色空間によって異なるために合成モードは異なった見た目になります。